歴史
マッチ3の元祖「Bejeweled」
2001年。マッチ3パズルのルーツと言われている「Bejeweled」が、PopCap Gamesによってリリースされました。(参考:マッチ3ゲーム - Wikipedia)
基本的なルールは下記の通りです。
・四角形のフィールドに、ピースが縦8個×横8個に整列して並んでいる。
・隣り合ったピースを上下または左右に入れ替えて、同じ色のピースを縦か横に3つ以上並べると消える。ただし、ピースを入れ替えても消えない場合は元の場所に戻る。
今のスマホゲームに通じるものがありますね。「Bejeweled」が、マッチ3パズルゲームの礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。
「Bejeweled」が普及し始めると、類似のゲームや新たなルールを加えたゲームが続々とリリースされました。中でも、日本で一躍有名になったと言われているのが「ZOO KEEPER」です。
日本で有名になったマッチ3「ZOO KEEPER」
2002年。「ZOO KEEPER」はブラウザゲームとして誕生しました。
このゲームでは、プレイヤーが動物園の飼育係となって、脱走した動物を捕獲するという設定になっています。そのため、パズルのピースが動物の形をしており、同じ動物を3つ以上消すことによって捕獲したとみなされます。制限時間以内に捕獲しなければならない動物の種類と数をすべて満たせばステージクリア。次のレベルに進みます。時間内に目標が達成できなかったらゲームオーバーです。
また、ゲームオーバーになった時のレベルの高さに応じて、最後に園長先生からもらえる言葉が変わります。低いレベルで終わってしまうと嫌味を言われてしまうので、つい「もう一度やってみよう」という気持ちになって、何度も遊びたくなるようなゲームとして人気になったのではないでしょうか。
スマホゲームの普及
2010年代に差し掛かると、携帯電話が従来のフィーチャー・フォン(ガラケー)から、スマートフォンの時代へ変わり始めます。それに伴い、携帯電話でできるゲームは、スマートフォンの特徴を生かしたものへと変わっていきました。
例えば、フィーチャー・フォンではボタンを押して操作していましたが、スマートフォンでは画面を直接指で触って操作していきます。このような特徴は、マッチ3パズルゲームにおいて、新たな感覚を生み出したのではないか考えられます。それは、ピースを直接自分の指で入れ替えられるようになったことで、『自分でピースを動かしている』という感覚がより一層分かりやすくなったことです。さらに、それに伴いピースが消えた時の爽快感も実感しやすくなったのではないでしょうか。
スマホゲーム市場におけるマッチ3
現在、スマホゲーム市場ではマッチ3パズルだけではなく様々な種類のパズルゲームがリリースされています。特に、同じアイテムを重ねて新たなアイテムを生み出す「マージ」系や、同じ色のピースの塊をタップして消す「ブラスト」系は一時期よく流行りました。
一方、マッチ3パズルの動向は穏やかではありますが、現在も新しいゲームがリリースされています。また、以前からあった「Bejeweled Classic」や「キャンディークラッシュ」は10年以上続いています。
今もなお、愛されているパズルゲームと言えるでしょう。