パズル×世界の建造物×シミュレーション
グミドロップ!
総合評価

パズルの難易度

独自性

パズルを解きながら、世界各国の歴史的建造物を再建するゲーム。建物を建てるために必要な資源は、パズル中に資源の形をしたピースを消してゲットすることになる。また、工場を建てて資源を生産したり、余った資源をコイン(課金アイテム)に換金するなどシミュレーション要素も含まれている。
パズルの仕様がやや独特だけれど、手数が相対的に多く設定されているので慣れれば楽しい。
ゲームの魅力 1.パズルのルールが独特
<稲妻ブースター>
稲妻ブースターとは、一種類のピースをすべて消す特殊ピースのこと。本作では、稲妻ブースターが特殊ピースの効果に当たっても発動しないという特性を持っている。例えば、ラインブースター(一列消し)を使って消した列に稲妻ブースターがあったとしても、稲妻ブースターは作動せずにフィールド上に残る。そのため、稲妻ブースターを使うには必ず一手消費しなければならないけれど、この特性を上手く利用すれば稲妻ブースター同士を隣り合わせにして、その2つをかけ合わせてフィールド上のピースを全消しするテクニックが狙えるので上手く活用しよう。
<ラインブースター>
ラインブースターとは縦か横に一列消す特殊ピースのこと。パズルの面によっては、ピースとピースの間が壁によって仕切られていて、壁の向こう側のピースを消すには特殊ピースを使う必要がある。これは他の作品でもよくあることだけれど、本作はラインブースターを使って壁の向こう側にあるピースは消そうしても、壁を貫通しないという特性がある。他のゲームに慣れている人は注意。
<一度クリアしたステージで再び遊ぶと難易度が上がっている>
これまでクリアしてきたステージは何度でも遊ぶことができる。ただし、2回目は1回目の時よりもクリア条件が厳しくなっている。3回目になると更に難易度が上がり、ステージによっては苦戦を強いられるぞ。ちなみに、3回目まではクリアした時にコインがもらえるというメリットがある。コインは、コンティニューや資材の購入、工場などの施設の建設に必要なのでゲットしておいて損はない。
このような特性は一見難しいゲームのように思えるけれど、慣れれば楽しめる。また、相対的に手数が多いと感じるステージが多かったので、そのあたりで上手くゲームバランスが取れているだろう。
ゲームの魅力 2.シミュレーション要素がある
グミドロップ!では、パズルを10面クリアするごとに歴史的建造物を建てて新しいエリアを解放する必要がある。建造物を建てるためにはパズル中に集めた資材を消費するというシミュレーションの要素がある。だが、途中で資材不足に陥ることもあるのが現状だ。過去のステージでもう一度遊び、資材のピースを消して集めれば解決するけれど、前述のとおり2回目以降のパズルは難易度の高い状態でクリアしなければならない。また、コインを使って資材を購入するという手もあるけれど、コインはそれ以外にも使う場面があるので躊躇してしまう人もいるだろう。パズルの腕前に自信が無くて、無課金で遊ぶには敷居が高いゲームなのだろうか。
いや、そんなことはない!
工場を建てれば、資材が生産できるよ!
工場で作る資材は自分で決めることになるので、今後何が必要になりそうかよく考えてから選ぼう。ちなみに工場を建てるにはある程度パズルを進めること、コイン、紫のグミ男(パズルをクリアするとゲットできる)が必要になるので気を付けよう。
逆に資材が余っている場合は、トレードセンターで資材をコインに換金することができる。ただし、一日に換金できる量は決まっているので注意。
このように、グミドロップ!ではコインや資材をどのタイミングで使うか・生産するかを考えながら進めることが重要になる。マッチ3パズルであり、シミュレーションゲームでもあるのだ。
ゲームの魅力 3.世界各国を旅する!
ゲームの舞台は、実在する世界各国の都市。マップ画面が各都市をイメージしたフィールドになっており、パズルのステージが設置されている。一つの都市のパズルを全てクリアすると、次の都市へ行くことになる。要は、新しい都市に行くとまたパズルのステージが設置されていて、クリアしたら次の都市へ・・・という流れである。ちなみに、日本の都市はかなり早い段階で登場する(ちょっと嬉しい)。
他にも、
・マップ画面にいる現地の人々やロード画面は、都市に応じたデザインになっている。
・歴史的建造物を建てるとその建物の豆知識が表示される。
といった魅力的な要素がある。パズル以外の部分も丁寧に作られているので、評価されるべきだろう。
残念・不満だったところ
・パズルで遊ぶ時に使うハートの最大数が3つであること。5つにしたい場合は、課金が必要になる。ちなみに、ハートは約20分に1つ回復する仕様だ。
初心者向き度

・特殊ピースが3種類と少なく、手数が相対的に多いものの、パズルのルールが少し独特なので経験者向け。
レビューの作成日:2020年7月24日